カラハンからの便り

先日、Kevin Callahan の「リバーベッド」の演奏をアップロードしたら本人からメッセージをいただきました。

今年の3月26日、彼が38年ともに歩んできた奥さんが病気で亡くなり、できることなら彼女とこの動画を観たかった。それは叶わないけれど君の演奏は心の支えになったよ。というメッセージ。

青春時代から長年、人生を共にしてきた最愛の人がいなくなるということがどれほど辛いのだろう。経験していない私にはもちろん想像してもしきれません。しかし考えうる私の最大の気持ちを込めて返信しました。

なのでこの動画は彼の奥さんXeniaとKevinに贈ります。

今思えば、私がNHK-FMリサイタルパッシオで彼の「アンダーカレンツ」を収録するにあたってメールしていた頃は事が起こってしまう前でした。彼はメールにてやさしい英語で「この曲は川の様子を描いているけれど、同時に僕が経験してきた素晴らしい人間関係を表しているんだ。家族でも友達でも、自分が愛する人たち、自分を愛してくれる人たちとのかけがえのない一瞬。時に波のように激しくぶつかり合うこともあるけれど、いつか穏やかにまた波長が合う、そんなイメージも反映しているよ。」と教えてくれたことがありました。

どうぞ安らかに。
ケヴィン・カラハンの音楽の中に、そしてそれを弾く人たち/聴く人たちの心の中にXeniaさんは生き続けると信じます。

シアトルタイムズの訃報の記事を見つけました。ジュエリーやファッションのデザイナーで、たくさんの人に愛された人だったのですね。日本の染物技術もマスターして「しぼり」技法を使ったウェディングドレスなどもデザインされたそうです。ケヴィンさんが日本を好きでいてくれるのもよく分かりました。
Seattle Timesの記事へ

「カラハンからの便り」への2件のフィードバック

  1. 岡本さん、こんばんは。
    ブログを読んでいて目頭が熱くなってしまい、思わずコメントです。
    リサイタルパッシオと浦安のコンサートで「アンダーカレンツ」をお聴きしてから、Three river momentsの残りの曲はどんな表情の曲なんだろうと気になっていたので、このタイミングでの配信がとても嬉しかったのですが、思いもよらないご事情があったのですね。

    作品として形に残ることはもちろん、演奏を通して沢山の人へ音楽が届き、それぞれが自由に感じ・思いを馳せることができるというのが、音楽の素晴らしさだと思います。きっと、今回の岡本さんの演奏もXeniaさんの元へ届いていることと思います。

    動画は、綺麗な空の色(夕焼けでしょうか)と、穏やかな波の音が素敵ですね。海と夕焼けの組み合わせがとっても好きなので、また海辺バージョンを観てみたいです。

  2. メッセージありがとうございます。よく言われることではありますが、音楽の力はすごいなぁと改めて思いますよね。

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