第44回GLC学生ギターコンクールにて

昨日はギターリーダースクラブ GLCの招待演奏と本選の審査に携わらせていただきました。

朝の2次予選から参加者の演奏を聴かせていただきましたがとてもレベルが高く驚きました。私が受けてきたヨーロッパのコンクールでは終了後に審査員に改善点や意見を求めて話に行くことは普通だったので、私も来てくれた人には私なりの意見を伝えさせていただきました。しかし人によって、審査員によって意見は違うものですのでそれを踏まえ、参考としていただけたらと思います。改善点や反省がある人はそれを克服し、うまく演奏できた人はさらに高みを目指し、それぞれのつぎのステップを歩んでいただきたいと思います。コンクールは自分を磨くための経過点です。予選で落ちても失望しないでください。今回本選に残らなかったけどこの子の本選を聴いてみたかったという人は何人もいました。日本全国から集い、悔しい思いをした人もたくさんいると思いますがその悔しさはバネになります。みなさんのこれからが楽しみです。

昨日もコンクールを運営するにあたりステージ裏や、準備段階でもたくさんの人が動いておられました。コンクールを運営、そして継続していくことは簡単なことではありません。私もコンクールに育てていただいた人間として実行委員の皆さまには感謝しかありません。今後もこの若手育成の場が今にも増してさらに盛り上がっていきますように。

さてこれから松山に飛びます。ではでは〜。

Boeing 777-200 飛行機はかっこいい

ホテル ザ マンハッタンにて

200人を超えるお客様にお越しいただき、すてきなロビーでのコンサートが無事におわりました。みなさまのあたたかい反応がとてもうれしかったです。ありがとうございました。

ピアニスト徳川眞弓さんとホテル ザ マンハッタンのご尽力で続くこのコンサートシリーズ、徳川さんの素敵な演奏と人柄できっとリピーターの方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。ギターとピアノのデュオはもともと少ないので、デュオはアランフェス協奏曲の二楽章、それからエルガーの愛の挨拶、そしてボッケリーニの序奏とファンダンゴなどを選曲しました。

素晴らしい出会いと機会に感謝です。

このシリーズがこれからもずっと続きますように。

ロマン派の曲たち

演奏活動、来年以降やりたいことの構想ができあがっていきます。

さまざまな曲をギターにアレンジしたりしてきましたが、バリオスがシューマンの曲を編曲していたのは知りませんでした。

あれ、でも写真の中の何かが…ちがうぞ?

バルセロナ交響楽団

サントリーホールにて行われた指揮者大野和士さん率いるバルセロナ交響楽団のレクチャーコンサート。

前半はラヴェルの「マメールロワ」。後半ではファリャの「三角帽子」をオーケストラアレンジとギターアレンジを比べるというコーナーがあり、ギターカルテットで共に演奏する徳永真一郎さんが出演しました。

暑さを吹っ飛ばすキレの良さとそれでいて共存する音の粒の美しさ、流石でした。「10代のためのレクチャーコンサート」ということもあり小さな子供もたくさんいたのですが、隣で男の子がお母さんに向かって「ギターってカッコいいねぇ」とひそひそお話ししていたのがとてもうれしかったです。

わたしもそうでしたが、人生ってなにがきっかけでどの道に進むかわからないものですので、こどもたちがこういった機会にさまざまなプロたちの音色を聴けるというのは本当に素晴らしいことだと思います。

バルセロナから海を渡って来た楽器のフライトケースたち。スターウォーズの格納庫みたい。

ギャラリーTen→Senにて

Ten→Senでのコンサートが無事に終わりました。皆様に喜んでいただけてとてもうれしく思いました。お越しいただきありがとうございました。

なにより廣田圭司さんの作品の中で演奏でき本当に良かったなぁと。光栄でした。ギャラリーTen→Senさん、ありがとうございました。

場所によってプログラムの内容は多少変えておりますが、昨日はバロック、ロマン派、ラテン、ポピュラーと古今東西でした。弾いていても楽しかったです。しかしながらこれからヴァイス、バッハやメルツなどを開拓していきたいなぁと思っています。いい曲がたくさんありますよ。

ちなみに廣田圭司さんはあのキン肉マン消しゴムの産みの親なんです。小さい頃兄が集めていたのはきっとキン肉マンだったと思う。

ギャラリー、終演後。

食事の後。

19世紀ギターの修理2

今回修復に出したギター。
作業内容を大きくまとめると指板を全て剥がし新しいものにするというものです。
写真を見てもらうとわかると思うのですが、12フレットを境に右側は指板が古く、左側は割と新しいのです。

これはどういうことか。
おそらく、一度何らかの理由で12フレットのところで切断されネックそのものが取り替えられたということでしょう。つまり現在指板はネックに乗っている部分と表面板に乗っている部分の2枚に分かれています。その影響でネックの強度が落ち経年により角度がきつくなってしまったと思われます。

製作家の奥清秀さんとは数時間にわたって修復の内容を話し合い、数ある選択肢の中から最善の方法を選んでいただきました。オリジナルの要素をしっかりと残しつつ、しかしながら演奏家のヘビーユーズにも耐えられるように。

ちなみに表面板の状態はとても良く、深いタッチで弦を掬うと古楽器とは思えないほどのパワーで鳴ってくれます。

帰りが楽しみです。

 

19世紀ギターの修理1

19世紀ギターの修理

19世紀ギターなるものがあります。
現在のクラシックギターの祖先ですね。1800~1860年頃を中心に多く製作、演奏されていました。基本的には現在のギターのように弦は6本の単弦。しかしながら胴体は幾分小さく、弦長も今のものより2,3センチ短いのです。後にアントニオ・デ・トーレスによって音量の小ささをカバーするために胴体や弦長の拡大が為されましたが、それまでギターが持っていた古楽器的な音の美しさは減少したという人も少なくありません。

実はウィーンの留学生活を終える直前に蚤の市で当時のオリジナルの19世紀を発見し、その姿と音に一目惚れして日本に連れて帰っておりました。中のラベルは無く、スタイルなどから推測するに1850年頃の楽器ではないかと考えています。かつてのウィーンの有名な製作家ヨハン ゲオルグ シュタウファーや同じくオーストリア同時代のアントン フィッシャーのギターに酷似していますが、おそらく細部を比べると当時その周辺でギターを製作していた別の人のものではないかと思われます。

シューベルトやシューマン、メンデルスゾーン、メルツ、レゴンディやレニャーニの作品を弾くのであればまさに、その時代の楽器です。

いずれにせよ170年ほどの時を経て古の響きを現代に届けてくれる貴重な楽器です。

しかしながら様々な環境を乗り越えてくる中でネックの角度は変わり、ハイポジションを演奏するにはとても苦労します。そのほかの小さな問題も考慮すると指板を張り替える修理が必要と考え、先日稲城市のギター製作家(リュートやバロックギターなどの古楽器も作られています)奥清秀さんの工房におじゃましてきました。現在は古楽器をメインに扱われているそうです。

私が今後活動する上でステージにてこのギターを弾きたい旨を相談すると、快く引き受けてくださりました。
こういった修理は相当な匠の技術と労力、時間が要るので引き受けてくださったことにとても感謝しております。いつもつくづく製作家の技術と集中力、そして美と音へのこだわりは素晴らしいと思っています。リスペクトなしに語ることはできません。

さて、この楽器がさらに美しくなって帰り、みなさまのもとに音楽を届ける日が待ち遠しくて仕方ありません。

どうぞご期待ください!