19世紀ギターの修理6

そしてひきとりに…。

生まれ変わりました。
弦から直接振動を受け取るサドルとナットも交換、調整していただいたので音も潤いを取り戻しました。嗚呼うれしい。忙しい時期に大変な修復をしてくださったのは稲城市に工房をかまえる奥清秀さんです。
ありがとうございました。

どういう生い立ちかは知らないけどこのギターのヘッドには特殊な装飾が施されています。

今回依頼した指板は一枚の黒檀に生まれ変わりその上に並ぶフレットたちがまぶしい。

ボディの淵に沿って描かれる複数のライン装飾をパーフリングといいますが、実はこれ色の違う木をそれぞれ細〜く加工して何重にも重ね貼り合わせる神業なんですね。憶測ですがこの当時のギターでここまでパーフリングのラインの数が多いのは価値あるもしくはなにか特別なギターだった証ではないでしょうか。(だといいなぁ)

いずれにせよ、ウィーンの蚤の市にてこのギターの音そのものにふれたときそのあたたかさとまろやかさにしびれました。今日海を越えて匠の技により蘇ったその姿と音で人の心を動かせたらこれほど興味深いことはないでしょう。

近いうちコンサートにて登場することをご期待ください。

19世紀ギターの修理5

19世紀ギターの修理4

19世紀ギターの修理3

19世紀ギターの修理2

19世紀ギターの修理1

19世紀ギターの修理5

やはり楽器の製作家さんも年末はお忙しいようです。そんな中大変な修理を引き受けてくださった奥清秀さんからギターが完成したとの連絡がありました!

前回に続く動画もいただきました。近日引き取りに伺います。どうぞご期待ください。

19世紀ギターの修理4

19世紀ギターの修理3

19世紀ギターの修理2

19世紀ギターの修理1

19世紀ギターの修理4

奥清秀さんからメールが届きました。指板の製作中です。今回、ただまっすぐな指板を貼り付けるのとは違って、変更の効かないネックの取り付け角度を補う指板の取り付け作業なので弦高の調整をしながら指板の厚さを整えるのは大変だっただろうと思います…。ありがたいです。

たのしみです!

19世紀ギターの修理2

今回修復に出したギター。
作業内容を大きくまとめると指板を全て剥がし新しいものにするというものです。
写真を見てもらうとわかると思うのですが、12フレットを境に右側は指板が古く、左側は割と新しいのです。

これはどういうことか。
おそらく、一度何らかの理由で12フレットのところで切断されネックそのものが取り替えられたということでしょう。つまり現在指板はネックに乗っている部分と表面板に乗っている部分の2枚に分かれています。その影響でネックの強度が落ち経年により角度がきつくなってしまったと思われます。

製作家の奥清秀さんとは数時間にわたって修復の内容を話し合い、数ある選択肢の中から最善の方法を選んでいただきました。オリジナルの要素をしっかりと残しつつ、しかしながら演奏家のヘビーユーズにも耐えられるように。

ちなみに表面板の状態はとても良く、深いタッチで弦を掬うと古楽器とは思えないほどのパワーで鳴ってくれます。

帰りが楽しみです。

 

19世紀ギターの修理1